【ハラール知識】クルアーン、ハディースの中の食事規定
こんにちは!
クウェートのよしくんです。
今回はクルアーンやハディースの中の食事規定について一部を紹介します。
神に許された(ハラール)食べ物であるかを確認するにあたって、やはりまずはクルアーンやハディースでどのように言われているのかを見る必要があります。
お願い・本サイトはムスリムの方や飲食店の方が役立つようなムスリムの食事規定について紹介するサイトです。
・もし記事内の記述に誤りがありましたらぜひご指導ください。
・ムスリムの方や飲食店の方が役立つようなファトワーをご存知でしたら教えていただけると助かります。
クルアーンとは聖典クルアーンは預言者ムハンマドが唯一神(アッラー)から受けた啓示を文章にしたものです。預言者没語15年後ほどに直弟子であるウスマーンが編纂しました。新約聖書や旧約聖書が数世紀またいでから編纂されているのに対して、クルアーンは15年後と非常に早く、そしてクルアーンの文言を多くの人が丸暗記しているときに直弟子が編纂していますので、神の言葉を忠実に継承していると言われます。
ハディースとは預言者ムハンマドの言行録で、聖典クルアーンの次に重要視されているものです。預言者ムハンマドの残した言葉は多種多様で、時にはデマも流されることがありましたが、ハディース学者の血のにじむような努力によって各ハディースの信憑性が精査され、信頼度の高いハディースが現在まで残っています。スンナ派では6つのハディース集成書、シーア派では4つのハディース集成書が特に有名です。
食全般について
まずは食全般についてのクルアーンの文章です。
※カッコ内の番号はクルアーン内の該当箇所の番号(ページ数みたいなもの)です。(二三:五一)なら、23章51節を示しています。
食べたり飲んだりすることそのもの自体は大丈夫ですが、「度を越」すことはだめなようです。
酒に関する規定
最初は酒に関しては、クルアーンを見ると徐々に啓示によって禁止へと向かったことが分かります。
また、ハディースにも強い禁止を表すものもあります。
※ビドゥはハチミツから作られたお酒のこと。
徐々に厳しくなり、最終的にお酒が禁止になったことが分かります。
食肉に関する規定
豚肉、死肉、血、アッラー以外の名を唱えられたものが禁止されていることが分かります。
特に日本などでは、豚肉以外でも屠殺の際に神の名を唱えていないことが理由で食べないというムスリムの方もいます。
上記のクルアーンの言葉通り、「迫られて止むを得ない者」については考慮されることも書いてあるので、一概にどんな時もこれを守らなければいけないというわけではなく(災害時に食料がない場合など)、柔軟な選択ができるとも考えられます。
啓典の民の食べ物
キリスト教やユダヤ教は、同じ唯一神を信仰しており、イスラームからは「啓典の民」と呼びます。
その啓典の民の食べ物に関する文もあります。
これを理由に、人によってはキリスト教国からの肉(オーストラリア産やアメリカ産)は問題ないとする場合があったり、欧米への旅行では食についてあまり気にしないという場合があります。
以上が、クルアーン、ハディースの中の食事規定の一部になります。
ハディースではまだまだあるかもしれないですね。
ぜひご参考にしてくださいね!
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